1.速報 「新潟中越沖地震」の研究室被害報告
2007年7月16日、午前10時13分ごろ、新潟県中越沖を震源として最大震度6強の強い地震が発生しました。震源に近い当大学でも3年前の「中越地震」と同規模の巨大な揺れを感じました。
隣の柏崎市では甚大な被害が連日報道されていますが、長岡市では3年前の「中越地震」と比較してライフラインの遮断等もなく、被害は最小限に抑えられていると言えます。
地震当時、私達の研究室では、迅速に学生全員の安否を確認し、安全を確保した上で実験室の安全と被害状況をチェックしました。また、その日のうちに学外の実証施設や装置の安全も確認しました。
幸いにして私達の研究室は、「中越地震」、「能登地震」を受けての地震対策もあって、被害を最小限に抑えることができました。
地震直後の研究室内の様子
(少し汚いですが)地震対策が出来ていた為本棚等も倒れることはありませんでした。
巨大地震を何度も体験している私達の研究室は、事後対応も迅速です。
地震がおさまってすぐ、ボンベ等のガスや装置の安全を確認しました。
ボンベ栓チェック完了!
修士1年酒巻堯史、学部4年竹谷究
ICP異常なし。
翌日、装置の動作を修士2年片山智樹、露崎知広が確認。プラズマ の発光が確認でき、正常稼動しました。
GC/MS異常なし。
翌日に精度確認を行った結果、真空漏れ・上昇温度の異常・異常値なども見られませんでした。
地震当時、特に外傷が見当たらなくても後になってから被害が発見されることもあるので、一通り通常運転をやってみることが必要となります。動かしてみてはじめて異常に気づく場合もあります。
私達の研究室は、このような日常のチェックを意識して望んでおります。来たるべき時に備え、いざ来たときには最善の対応をとる。災害から学ぶ事も非常に多いのです。
以上のように、今回の地震では被害が皆無に等しかったので一安心です。
(文責:修士2年 草場大作)